AGING WELLの棟梁を務める大工の自邸でもあり当社一棟目のモデルハウスとなる「SHOW HOME-大工が暮らす木の家」は、ただ家を見るだけのモデルハウスや完成見学会ではなく、「暮らしと一緒に家を体験してもらえるSHOW HOME」として2022年末に熊取町に誕生しました。この記事では、土地探しから設計、工事完成公開に至るまでの出来事を少しずつご紹介していきたいと思います。
前回の記事:【MODEL COLUMN vol.04-設計編】SHOW HOME計画概要
地鎮祭の日
地鎮祭の御祈祷
地鎮祭は家を建てる土地の神様にご挨拶をする儀式です。神社の神主様に建築地まで来ていただき御祈祷していただきます。
施主としてはこれから家づくりが始まるんだと改めて感じるタイミングです。
工務店としてはお客様の一大イベントである家づくりを何としても成功させるぞ!と気合の入る一日になります。
施主ご家族と工務店と設計事務所が集まり、賑やかなお祝いの日となりました。
地縄の確認
御祈祷の後は、基礎工事に進むための最終確認として、実際の土地に縄を張り、施主立会いのもと土地に対しての建物の配置を確認していきます。
このときに今まで図面上でしか見ることが出来なっかったお家の広さのイメージのお話をしたり、お庭の使い勝手のお話をします。
基礎工事
いよいよ基礎工事が始まります。基礎は家を支える一番大事な部分だと考えているため、確実に施工がされているか検査を行い工事を進めます。家が仕上がってからでは確認できない部分なので入念に検査します。
鉄筋の太さやピッチは構造計算によって出てきますが、図面に載っていない細かな部分の施工方法は基礎屋さんによってバラつきがあります。そこで野澤工務店では、図面に載っていない細かな部分にまで「施工基準」を定め、マニュアル化(施工基準書)することにより、各業者の作業内容にバラつきが出ないように工夫しています。
検査を委託する株式会社PROSUMの検査員は構造図に加え、この施工基準書に添って施工されているかも検査します。
「綺麗に施工していますね」と褒められると、とても嬉しく誇らしい気持ちになります。
基礎設計
設計段階で構造区画などを整えスッキリ計画しておくと、無駄な基礎の立ち上がりが減りコストダウンにつながります。
またお引渡し後の定期点検や修理で基礎内に潜るときも動きやすく作業性も上がります。
施主も点検を行う工務店もどちらもうれしい工夫です。
SE金物
今回はSE構法という木造と鉄骨の考え方を併せ持った地震に強い工法を取り入れました。
一般的な金物と違い基礎のベースから伸びているので引き抜きの強度が強く、1つの金物で6トンもの引き抜き力に耐えるそうです。