こんにちは。AGING WELLの野澤万里です。
先ほど最後のお客さんを送り出し、少し事務所の片づけをしました。お久しぶりかつ、年内最後のブログ更新となります。皆様はこの一年どんな年になりましたでしょうか?今年1月からのカレンダーを見返しつつ、2024年の思い出と共にブログを書いています。
2024年の振り返り
僕の2024年を振り返ると「行動」と「出会い」の一年でした。思い返せば、2023年の末にヨーロッパを周るツアーに参加し、自分の中で何かがゴロっと変わった気がします。どこかでゴール付近だと感じていたものが、ただの1歩目に過ぎなかったと痛感しました。
このあたりから、「今のままではいけない」と思うようになり、「構造塾」「PHJ」「新住協」などトップランナーたちが集う会にも参加し始め、講義を聴いたり、現場を見せていただいたりしながら、少しずつ家づくり(温熱・構造・デザイン・設計・納まり)の勉強をしていきました。構造塾からのご縁で東大の前先生が主催する「環境塾」にも参加し学んでいます。メディアの中でしか見たことがなかった有名な工務店の方々や、設計の先生ともお話しすることができ、僕の中で一気に世界が広がったような気がしました。
また、今年大きかったと思う出来事が、工務店や設計事務所のコミュニティが各地で発足し、それぞれの地域の垣根を越えて交流するようになったことです。僕も近畿・東海・中四国エリアのコミュニティである「釿始」に参加しながら、いろんな会にお邪魔して勉強や交流をさせていただきました。新潟の「住学」さんとの合同研修では、約80名の前でお話しをするという経験をさせていただきました。
大工しかしてこなかった僕が、こんな経験をしているなんてなんだか不思議な気持ちになります。去年までは人前で話すのが苦手だと思っていましたし、少し怖さもありましたが、今では得意とまではいきませんが、楽しく話せるようになりました。「経験が人を変える」ということを身をもって体験したのです。
5月(東京)11月(大阪)、12月(東京)と150名規模の大きなコミュニティイベントがあり、そこでも大いに盛り上がりました。会う人すべてが熱く、真剣で、やっぱり日本の家づくりを支えたり変えていくのは「地域工務店」だと確信しました。
10月には地元の中学生の授業で「工務店」という職業についてお話しする機会もいただきました。他業種の方々と一緒に自分の仕事の難しさや楽しさを話しました。少しでも将来の可能性や選択肢が広がればよいと思いながら一生懸命話しました。何か伝わっていれば嬉しいなと思います。
12月からは「空調講座」「マンションリノベ塾」と二つの講座を受講するようになり、来年前半にかけてまた一つパワーアップしようと考えています。
2025年に向けて
2025年は、今年勉強したことを踏まえて、野澤工務店の家づくりの土台(標準仕様)をグレードアップしようと思います。
一番大きく変化させたいのは「付加断熱」を標準仕様とすることです。大阪は温暖な地域なので付加断熱しなくても大丈夫と言われる方も多いかもしれませんが、あと何年かすれば当たり前になってくる性能だと確信していますし、実際に各地のトップ工務店の物件視察をさせていただいた中で、付加断熱した家の快適さは「ワンランク上をいく」と思ようになりました。
また、快適な家はエネルギーを無駄使いしないことも勉強しました。来年前半にかけてパッシブハウスの建築にもチャレンジします。この物件は、僕の自邸(約20年前に建てた実家)をリノベーションしてパッシブハウス認定をと取得するというものです。新築と違って予想できないことも多く、状況に合わせて図面を描き替えながら施工していきます。省エネ等級4以下の既存住宅を「世界基準」まで引き上げるという夢のあるプロジェクトです。まだ工事は続きますので、レポート記事もかければと思います。
もう一つは「構造材」でも「日本の木」をつかうことです。もともと「仕上げ材」では日本の木を使うようにしていましたが、構造は金物工法を標準採用しているので、集成材を使った軸組が基本となり、安いからと輸入した集成材を使ってきました。国土の6割以上が森林という日本だからこそ、もっと「木」をうまく使いたいと思うようになり、調べると日本の杉や桧で集成材を作っている会社も見つかりました。今後ご提案する物件では「構造材」でも日本の木を使っていきたいと思います。
最後に
来年のスローガンを考えました。先日、奥さんがタロット占いで言われたことを帰ってきて僕に話しました。詳しい内容は伏せておきますが、その中で印象的だった言葉がありました。それは、「全てあなたの思い通りになるよ」です。奥さんが言われたことなのに、自分に言われた気がしました。(占いは、いいところだけ信じるタイプです(笑))
その言葉から来年の僕スローガンが決まりました。それは「大丈夫!きっとうまくいく!」です。2025年も悔いを残さないように、立ち止まらず走り抜けたいと思います。
今年関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。2025年もどうぞよろしくお願いいたします。それではまた。