AGING WELLのオーナーズインタビュー第一弾は、泉南市で高気密高断熱住宅を建てられた(注文住宅)K様邸を取材しました。お引き渡しから1年を迎え、どんな暮らしを送られているのかについてインタビューをまとめましたのでご覧くださいませ。
【インタビュアー/ライター:南 和彦】
取材日:2022年11月27日
前回の記事[性能の体感と家づくりのきっかけ]:前回の記事はこちら
前回に続き、今回はK様ご夫妻に暮らし方や、賃貸に住んでいた頃との違い、その他ざっくばらんにお話をいただきました。
まず、K様ご夫妻に伺ったのは、お気に入りの場所や過ごし方について。どんなものを買うのかという家づくりではなく、どんな人とどんな暮らしをするために家をつくることを考えてご提案をするAGING WELLの家だからこそ聞いてみたいお話です。
まず旦那様は「ウッドデッキでタバコを吸ったり、自分の時間を過ごせる所ですね。けど面白いのが、元々はベランダを希望してたんですが、プランの提案を受けたときに設計の恋さんと万里さんにベランダは使う頻度や耐久性を考えたらいらないです!とはっきり言われてびっくりはしましたが、今はウッドデッキがあってベランダにしなくて良かったなって思ってます(笑)」とお話いただきました。ウッドデッキと庭のスペースは、そういった自分の時間を過ごすことや、子どもと一緒に遊ぶこと、仲間が集まってお酒を交わしたりする時に使えているそうで、使い方や使う時間を考えるとベランダ(バルコニー)よりも利便性が高いかもしれませんね。
その際に、奥様がこんなお話をしていただきました。「地元の祭りがあってここが溜まり場になるんですけど、子どもたちが寝てても外の声が家の中まで聞こえないしそれは助かってます。」ということで窓の性能も体感されているご様子です。
奥様の方はというと「キッチンにほとんどいて、お風呂も洗面脱衣所もダイニングもリビングも庭も全部見渡せるので、子どももずっと見えるし家事がしやすいのと、二階に上がっても、子供の声が聞こえるので安心できます。最近は、子供たちだけでお風呂に入っているのも見えて、どこにいても誰かを感じられるし目が届くから安心できます!」
そして家事についても伺うと、「家事のしやすい動線にまとめていただいたと思います!キッチンの使い勝手も良いですね。元からキッチンは広ければ良いって訳じゃなくて、棚との距離感や収納位置・高さとか動きが少なくできているのがいいなと思ってました。パントリーは大きく欲しかったけど、予算とか他の部屋の都合で今のコンパクトなサイズになって…でも結果として無駄な買い物をしなくて良かったなと今は思ってます。」と子育てをしているママだからこそお気に入りというお答えでした。
次に伺ったのは、賃貸の頃と比べての生活の変化です。
色々と考えていただいたところ、奥様からは「朝は太陽と共に目覚ましなしでも起きれるようになりました!あと、寒くも暑くもないから寝不足感がないです。起きて寒いから動けないとかもないし、毛布も使わないです。アパートの時には、敷布団もモフモフのやつで、そのうえ電気毛布も敷いて、モフモフのやつに(笑)なので、寝具が減って物の整理にもなりました。」とのこと。
(南)「ちなみに、空気の質感とかはどうですか?」
旦那さんはすかさずに「アパートとの時は、洗濯物が乾かなかったんですけど、今は家の中で1日で乾きます!梅雨時でも乾くからすごい。賃貸の時は梅雨時は特に湿気臭くて嫌でしたね。なので洗濯が楽になりました!」木を使った仕上げが多いので、吸放湿性が高く空気も綺麗で心地よい湿度を保つことができていることがわかり私たちも安心できたエピソードでした。
また、子どもの様子の変化についても伺ってみました。「リビングは、仕切りがなくて自由に過ごせていて、ベビーゲートもあった方が安全かなーとどうしようか悩みましたけどやってなくて。実際は危ないとかそうでもなくて、子どもも過ごしやすそうにしてます。あと、子ども部屋も今は仕切らずに2Fは寝るだけのスペースにしてます。余った子供部屋で私が今勉強しているセラピストとしての練習スペースになってます(笑)」というように部屋の使い方や自由度も可変的に使っていただいている様子で嬉しくなりました。他にも「賃貸の頃より走り回るようになったし、ここの柱で木登りもしたりしてます(笑)なんか家が遊び道具になってる感じですね」と家を遊び場にのびのびと男の子二人は育っているようです。
今後は、この家を使って「お庭キャンプ」や、庭に物置を買って、収納量を増やしてから「焚き火」を楽しみたいそうです。家と庭がつながる設計ではこういったように日常の中に庭とそこでの遊びがあるというのが私たちも共感できる部分で、一緒につくってきて良かったと感じた瞬間でもありました。
そして、最後に家づくりを振り返っていただき、悩んだことやこれから家づくりを始める方へ向けての体験談を伺っています。
K様ご夫妻の家づくりのきっかけは、子供が増えたことや、アパートの手狭感、子どもたちの幼稚園の関係があり、幼稚園に通うようになる前に家を建てようと思ったこと。そして、地元に建てたいという要望があり、工務店と出会う前にこの土地を見つけて購入することが決まっていたというケースです。
そんな中、工務店選びでは苦労というよりも夫婦揃って納得が行く人との出会いが難しかったご様子です。実際に伺ってみると旦那様は、「誰を信用するか。結論、万里さん!熱量がすごいんです。僕とは考えが全く違うので、僕が考えていること全てで、真逆のことばかり言ってくる(笑)でも話を聞くと、その全部に納得できたんです。そんな感じで僕らを信用させてしまうほどの熱量を感じたのが率直な感想です。吹き抜けも、暑いし寒いイメージで絶対嫌だったけど、空気が回るし必要だということを力説されてやってみて、本当にその通りでよかったなと。」
そこから家づくりのお金の不安について話が広がり「お金のこともあります。もう1社検討してた先は、『値段頑張りますよ!』タイプで、正直そこじゃないんだけどなと感じてました。けど、お金がかかる物だから慎重にはなりました。費用と中身のバランス。僕としては家づくりが始まってからもお金の不安はずっとありましたね。けど、下手なことはしないという信頼があったので安心していたのも事実です。営業マンなど人を挟まずに、すぐに話を聞いてくれるのがよかったりそういった積み重ねで、今は建ってしまってからはただ働くのみ!という感じです(笑)」と正直な胸の内を明かしていただきました。
奥様も「常に不安だったのは、お金のことだけかな。家も近かったのでよく現場を見に行っていて、それを毎回見せてくれていたのも安心できたし、すぐに話を聞いてくれたりその場ですぐに対応してもらえたのがよかったので他に苦労とか不安だったことはないですね。」とやはりお金は皆さんと同じように心配はされていたようです。「私はFPというやつをしてもらえてすごい安心できました。」と家づくりの設計申し込み前に必ず受けていただいているお金の相談・生涯設計をするライフプランニングでお金の不安をクリアにしていただいたようです。
また、旦那さんはこんなことも。
「実際の支払いや電気代もわかって落ち着いたかな。元々してもらったシミュレーションも信じてなかったけど、そのままになっていたのはよかった。」とこれまた半信半疑だったことを明かしていただき、私たちもまだまだ精進しなければ!と決意をした次第です。
その他、伺ったことでこうしておけばよかったという点や印象に残ったこともお話しいただきました。
[こうしておけばと思った部分]
・生活の中で開けない窓を開く用の窓にしてしまった。キッチンの背面や階段上の所や洗面の上はフィックス窓でもよかったかな。
・和室のカウンターも線の穴をあけとけばよかった。
[印象に残っていること]
・電気のスイッチとかを決める時は、見えないところはコスト的に普通のスイッチにしていたけど、見えるところはおしゃれなにしときました!と言ってやってくれていたところがすごく嬉しかった。
・僕の欲しいものを全て拒否されて、結果としては僕の要望は全部やらなくてよかったです。僕らがムッとしないように上手いこと転がされていたのでそれも嫌な気がしなかったし、提案してもらえてよかった。提案を受けて、無駄なコストをかけなくて済んだのはよかった。熱い人同士が繋がっている感じ。
という風に、トータル的にご満足いただいている様子が伝わるインタビューでした。最後には、家族みんなでお庭に出て、お子さんたちと遊びながらご家族写真を撮影させていただき、インタビューを終えました。
AGIGNG WELLの象徴でもあるAGIGN KITCHENやAGING GARDENなどを上手く使いこなして、家族の距離が近い生活スタイルで暮らしておられる様子を見て、私たちも嬉しく思いました。
[文・撮影]
株式会社ヒトモノコト 南 和彦