こんにちは。AGING WELLの大工×建築士の野澤万里です。週末の金曜日ですがいかがお過ごしですか?来週は雨が続くようで少し気が重たいですね。
さて今日は、星羽と一緒に「木構造マイスター準一級」という資格試験を受けました。去年のひとさじのこと×構造塾のグループコンサル1期生と今年の2期生の合同受験でした。→木構造マイスターとは
資格試験の前に、1時間ほどメンバーの近況報告や質問などをする時間があり、その後で45分間の試験を受けました。
メンバーそれぞれ「構造計画ルール」を作ってみて、使ってみて、設計の違いや、現場がどう変わったかなどの情報交換をしました。約15名ほどの少人数のグループなので、質問もしやすくとても勉強になります。
AGING WELLの設計と現場の変化
当社も去年一年かけて、自社仕様の「構造計画ルール」を作り、その後の設計に反映させてきました。目に見えて基礎の立ち上がりの数が減ったり、無駄に大きな梁が入らなくなったので、施主にとってはコストダウンに。大工が大きな梁を持ち上げる作業が減ったので、安全性の向上や体への負担が大きく減り、現場も助かっています。
今後は、「構造計画ルール」をしっかり守りながら意匠性も上げていきたいと思います。
「構造を考えるとおしゃれな家はできない」
このようなことを簡単に言う営業マンもいるでしょう。いえいえ大間違いです!「おしゃれ」と「性能」はトレードオフではないのです。意匠もよく、性能も機能もよい家を設計できる建築士は沢山います。
構造計画ルールを作ってから、僕の設計にも変化がありました。鉄骨造やRC造では当たり前の「構造区画」というグリッドを意識したり、壁線と呼ばれる壁のラインを意識することで、線の数が減ったり設計がシンプルになりました。完成した家を写真に写してみても「美しい」と思うようになりました。
シンプルな構造設計は、耐震性・耐久性も高く工事もスムーズです。その分、得意の大工造作などに力をいれたいと思います。
いよいよ試験に挑戦!
4択問題と〇×の問題を合わせて20問を45分かけて回答します。結果は後日発表ということで、楽しみに待ちたいと思います。
試験後に、構造塾の佐藤塾長が言った「どんな資格もそうだけど、資格を取るのがゴールではなく、そこからが勉強の始まり」という言葉を聞いて、建築士の資格を取った時のことを思い出しました。
当時大工だった僕が、地元の友人から「家を建ててほしいと」初めて設計を依頼され、自分で設計して自分で大工として現場に立ちました。完成した時の施主からの「ありがとう」は、今でも鮮明に覚えています。この経験をさせてもらって、僕は家づくりにハマってしまいました。
資格を取ってからが勉強。初心を忘れずに、これからも進化していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。