翠緑と暮らす家│貝塚市

2025.04.28

施主ご家族とは1年ほど前、資料請求からSHOW HOMEへと足を運んでいただいたのが最初の出会いです。ご主人と奥様の優しい雰囲気がとても印象的でした。お話をしていると、植物が大好きでお家でも数種類の観葉植物を育てたり、増やしたりしているそうなのですが、スペースが限られていて困っているようでした。新居を建てられるときには気兼ねなく植物を育てられるような家にしたいという想いを受けて「翠緑と暮らす家」と名付けました。

その土地に合わせた計画を

三角地をうまく使った居場所づくり

貝塚市に建つ「翠緑と暮らす家」は土地探しからお手伝いさせていただきました。当初岸和田市を中心に土地探しをされていましたが、思うような土地に出会えず、エリアを広げて探していると、分譲地内に二つの土地を見つけました。一つは両隣は家がすでに建っている真四角の土地、もう一つは分譲地の端の三角地で南隣はすでに家が建っていました。
調べてからご提案しようと思い、現地に行ってみると、四角形のほうはお隣の家からの影の影響を受けていたのと、駐車スペースを確保すると必然的にお隣と同じように敷地の奥のほうにしか家を建てられないので、お隣の影をかわすことができず日当たりが悪いなと感じました。
一方、三角の土地は直角二等辺三角形のような形で、直角部分に家を建てると、南面はお隣の駐車場なので空いていて、お向かいも平屋で空いている。明るい南側の三角を「お庭」にして、西側の三角を「駐車場」にするということもできそうだと思いました。そして何より、土地価格が同じくらいの大きさの真四角の土地より安かったのです。
このような理由から迷いに迷った土地探しが終わりを迎え、三角形の土地での家づくりを進めていくことになりました。

コストと意匠の両立

天井仕上げ「なし」という選択肢

今回はリビング天井の仕上げを「なし」とし、2階床の構造材を天井としてそのまま見せるようにしました。標準としているダクト式一種換気は配管経路確保のためふつうは天井を設けます。
この物件では、ダクト計画を限りなく短くし、リビングの壁から給気口を出すことで、リビングの天井にダクト工事をしないで、表しとして構造材を見せることができました。これも小さく豊かに暮らすための工夫です。

メインの日射取得面

西向き大開口、夏の工夫

この物件は方位が西に40度近く振れていて、メインの日射取得面である西からの日差しをまともに受けてしまいます。冬は日差しの恩恵を受けるのですが、夏は逆に室内が暑くなりすぎてしまいます。そこで、窓の外側で日差しを遮る工夫として「外付けブラインド」を採用しました。リモコンを使って電動で上げ下げでき、羽の角度を微調整することで、部屋の明るさも自由に調整できる優れものです。お引き渡しは冬でしたが、次の夏、ブラインドの効果の感想を伺うのが楽しみです。

HOUSE DETAIL

住宅概要 注文住宅
土地面積 156.75㎡(47.41坪)
建物面積 98.53㎡(29.80坪)
建築地 貝塚市
間取り 3LDK
キッチンタイプ セミオーダー木製キッチン
断熱性[UA値] 0.37W/(㎡・K)
気密性[C値] 0.01㎠/㎡