こんにちは。野澤工務店の野澤万里です。
最近、現場で感じている変化について、少し共有させてください。
資材価格の動きが変わってきた
断熱材の価格が大きく動いています。あるメーカーでは、押出法ポリスチレンフォームの断熱材が約40%の値上げとなりました。しかも、こういった動きは一社だけで終わるものではなく、時間差で広がっていく傾向があります。
背景には、ホルムズ海峡周辺の情勢による輸送の不安定化があります。原材料やエネルギーのコストが一気に上がっている状況です。

これまでと何が違うのか
これまでも資材の値上げはありましたが、ここまで短期間で大きく動くことはあまりありませんでした。今は、見積をした時の価格で材料が手に入らないということが現実に起きつつあります。つまり、これまでの「見積価格を前提に計画する」という考え方が、そのままでは成り立ちにくくなっています。断熱材に限らず、コンクリートや石膏ボードなど、住宅に関わる多くの資材が影響を受けています。さらにエネルギーや物流、人件費も連動しているため、一つの変動が全体に広がっていきます。この流れは一時的なものというより、構造的な変化に近いと感じています。

家づくりの考え方を変える必要がある
こうした状況の中で大切なのは、単純にコストを抑えることではなく、「何を優先するか」を明確にすることだと思います。性能、広さ、設備、素材。それぞれに意味がありますが、すべてを守ろうとすると無理が出てきます。だからこそ、削るものと残すものを丁寧に選ぶことが重要になります。
もう一つ感じているのは、意思決定のタイミングの重要性です。方向性が決まっているのであれば、なるべく早く進めることが結果としてリスクを抑えることにつながります。決して急かしているわけではありませんが、価格は今後も上がる可能性が高いというのが現場にいる実感です。
それでも変わらないもの
ただ、どれだけ状況が変わっても、家づくりの本質は変わらないと思っています。どんな暮らしをしたいのか、どんな空間で過ごしたいのか。その軸があるかどうかで、結果は大きく変わります。価格だけで判断するのではなく、その家がどんな価値を持つのかを見ていただきたいと思います。先のことが読みにくい時代ではありますが、不安だけを見ていても前には進めません。自分たちが納得して選んだ道であれば、その先はきっと意味のあるものになると思います。家づくりも同じで、覚悟を持って決めた選択は、後から価値になっていきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。



