こんにちは。AGING WELLの大工×建築士の野澤万里です。
今回は住宅ローン審査についてお話しします。住宅購入者の約8割は住宅ローンを組んでいると言われています。何事もなく審査が進み、融資が受けられれば良いのですが、いくつかの理由により、うまくいかないケースもあります。この記事を読まれた方にはそのような失敗をしてほしくないので、住宅ローン審査の際に気を付けたいことを、住宅ローン審査に落ちる3つの理由を挙げて解説していきます。
住宅ローンの審査に落ちる3つの理由
・勤続年数の短さ
・個人情報の問題
・団体信用生命保険の加入条件
ひとつづつ詳しく解説していきます。
勤続年数の短さ
おまけ:車をローンで買われる方へ
皆さんは車をどのような方法で購入していますか?現金で買われる方もいますが、マイカーローンを組まれる方も多いのではないでしょうか。家を建てるタイミングと車の買い替えのタイミングが重なるなんてこともあるでしょう。
マイカーローンは、金額自体は住宅ローンより少ないものの、返済期間が短く金利が高いため、月々の返済額が大きくなる傾向があります。住宅ローンの審査時にマイカーローンがあると返済負担率が上がってしまうため、ご希望の金額に届かないケースもあります。
マイカーローンは住宅ローンに比べ、審査が甘い傾向にあるため、住宅ローンを組んだ後でも通りやすいかと思います。ですので、車の購入をお考えの方は、必ず家を建てた後にマイカーローンの審査をされることをお勧めします。
また、住宅ローンの事前審査が終わった後でも、家の建築中には絶対にマイカーローンを組まないようにしましょう。事前審査で承認が出ていたとしても、融資を受ける際にマイカーローンがあることが分かってしまい、再審査なんてことも起こりうるからです。
まとめ
1.勤続年数の短さ
・安定した収入の証明として、金融機関は勤続年数を見ている。
・転職直後は収入が不安定と見なされ、審査上不利に働くこともある。
2.個人情報の問題
・過去のローン返済遅延やクレジットカードの延滞が信用情報に記録されている。
・「ブラックリスト」に載っていると審査に不利。
3.団体信用生命保険の加入条件
・住宅ローン契約者の死亡や高度障害時にローン残高を免除する保険(団信)への加入が必須。
・健康上の問題で加入できない場合、ローン利用が困難に。
4.住宅ローンとマイカーローン
・住宅ローンの審査が最優先。マイカーローンはその後に考える。
・建築中にマイカーローンを組むと、住宅ローンの審査基準が変わり、承認が取り消される可能性あり。
・家と車の購入を計画する場合、資金計画を慎重に立て、住宅ローンの審査に影響が出ないようにする。
以上、ほんの一部ですがローン審査の際に気を付けたいことをお伝えしました。少しでもこれから家づくりをされる方のお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。