こんにちは。AGING WELLの野澤万里です。
最近、お客様との会話の中でよく出てくるのが「どこを削ればいいですか?」という言葉です。資材価格の高騰や先の見えない情勢の中で、予算調整は避けて通れないテーマになっています。ただ、この「削る」という行為には、とても大きな落とし穴があります。削ってもいいものと、削ってはいけないものがあるからです。
価格が揺れる時代に起きていること
ここ数年で、住宅に関わるほとんどの材料が値上がりしました。断熱材、構造材、設備機器、どれをとっても例外ではありません。その結果、同じ家を建てようとしても、数年前とは全く違うコスト感になっています。

この状況の中で、多くの人が「どこを削るか」という思考になります。それ自体は間違いではありませんが、判断の基準を間違えると、取り返しのつかないことになります。
削ってはいけないもの
僕が考える「削ってはいけないもの」は、とてもシンプルです。それは、命・健康・財産・将来の暮らしに関わる部分です。
例えば、構造。耐震性は後から簡単に上げられるものではありません。設計段階でしっかりと計画されていなければ、その家はずっと不安を抱えたままになります。
例えば、断熱性能。これも同じです。断熱が弱い家は、住み心地だけでなく、将来的な光熱費や健康にも影響します。

こういった部分は、見た目では分かりにくく、削ろうという考えになりやすい項目でもあります。しかし、本質的な家の価値はここにあります。
削ってもよいもの
一方で、見直してもよい部分も確かに存在します。設備のグレードや仕上げの一部、過剰な広さなどです。もちろん、すべてを我慢する必要はありません。ただ、優先順位を整理することで、限られた予算の中でも満足度の高い家づくりは可能です。大切なのは、「見えるもの」ではなく「日々の暮らしにじわじわと効いてくるもの」や「後から取り換えが難しいもの」にお金を使うことです。

これからの家づくりに必要な視点
これからの時代は、「何を選ぶか」以上に「何を守るか」が問われる時代だと思っています。価格が上がること自体は、僕たちにはコントロールできません。ただ、その中でどんな家をつくるかは、選ぶことができます。短期的なコストだけで判断するのではなく、10年後、20年後、その家がどうあり続けるか。その視点を持つことが、これからの家づくりではより重要になります。
最後に
家づくりは、単なる買い物ではなく、これからの生き方を形にするものだと思っています。だからこそ、削るという判断にも軸が必要です。その軸がぶれなければ、どんな状況でも良い家づくりはできると考えています。もし今、判断に迷われている方がいらっしゃれば、一度ゆっくりお話しできればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。


