AGING WELLのオーナーズインタビュー第二弾は、大阪府の熊取町で高気密高断熱住宅を建てられた(注文住宅)K様邸を取材しました。お引き渡しからまもなく2年を迎えられるタイミングで暮らしぶりや家の性能の体感について、そして家づくりの経験を振り返っていただきました。
【インタビュアー/ライター:南 和彦】
取材日:2023年3月2日
2年弱住んでみての感想を伺いました!
まだ少し肌寒い春先での取材、快晴に恵まれて子どもたち・愛犬・愛猫との生活を楽しまれるK様邸を取材させていただきました。この家のお引き渡しは2021年5月で、家族5人と1匹のわんちゃんと1匹の猫ちゃんで暮らされています。K様は3DKの賃貸から新築をされたのでその辺りの生活の変化や、同級生でもある野澤工務店専務取締役(野澤万里氏)との家づくりについて色々と伺いました。
「約2年、新しいお家に住まわれての率直な感想はいかがですか?」こんな質問からインタビューは始まりました。
旦那様からは、開口一番に「天と地の差があるね!」と新しい生活に満足されていることが伝わる一言をいただきました(笑)どういった所が賃貸の頃から比べて違うのかを伺うと、「まずあったかい。どこに行っても温い。それに無垢床やから足元も温い感じがするしあんまり冷たくない。」と感想の一番はじめに家の性能でもある断熱性の効果を挙げていただいています。これには同席していた野澤万里氏(以下、万里さん)も嬉しそうに笑みを浮かべておられたのが印象的でした。
奥様も「特に、冬は外から帰ってきて、玄関入って瞬間に『あっ、幸せやなー』と思うぐらいです!確かに底冷えは全然してないから嬉しいです。」と家に帰ってきた時に感じる安心感・快適さにご満足いただいているご様子。奥様は続けて「前の家みたいに隙間風もないかな。」に旦那様も「隙間風がエグすぎて、寒かった(笑)」と日本の家のあるあるをご経験されていたようです。
そして暑い寒いの話で言えば、旦那様曰く玄関ドアを引き戸にしたため、若干ではありますが玄関が室内に比べると冷えるそうですが、基本的にはお話にあったように暑い寒いのストレスなく暮らしておられるそうです。
※引き戸は、スライディングで開きやすく開け閉めした際のスペースを有効かつできるメリットがある反面、片開きの玄関ドアに比べて気密性が劣るのが難点です。基本的には、気密性を高めるためにAGING WELLの標準玄関ドアは木製玄関ドアになります。引き戸をご希望の方は予算にもよりますが気密性が比較的高い木製高気密タイプの引き戸をお薦めします。
K様邸の玄関ドア(引き戸)
標準仕様の玄関ドア(木製開き戸)
光熱費ってどんな感じ?
そして、恒例のエアコンの使い方と電気代のリアルな情報も伺いました。
K様邸では、1Fに暖房用22畳エアコン、2Fに冷房用6畳用エアコンを1台ずつ設置されています。夏冬ともに25℃設定、エアコン1台で冷暖房をまかなえているそうです。そして毎月の光熱費は以下のようになっております。
[K様邸電気使用状況:UA値0.43W/(㎡・K) | C値0.15㎠/㎡ |太陽光10.075kw |オール電化×エコキュート]
2022年3月 798kwh:20,967円
2022年4月 469kwh:12,914円
2022年5月 299kwh:8,906円
2022年6月 343kwh:10,370円
2022年7月 380kwh:11,683円
2022年8月 497kwh:14,609円
2022年9月 447kwh:13,173円
2022年10月 499kwh:13,941円
2022年11月 573kwh:15,514円
2022年12月 885kwh:32,418円
2023年1月 725kwh:21,871円
2023年2月 725kwh:20,921円
ご家族が多いということもありますが、近年の電気料金の上り幅に驚きました。
ちなみに2021年の12月と2022年12月を比べると2021年12月は使用量1,021kwhで26,535円だったのが、2022年12月では885kwhで32,418円とかなり高くなっています。
家族の暮らしの変化
では、この家に暮らしてみての家族の変化はどうでしょうか?間取りは4LDKで広々とした庭がお子様の遊び場として、そしてドッグランとしても使えるスペースになっているK様邸。伺った際に私が感じたのは、吹き抜けと大開口から光が降りそぞぐリビングの開放感と、外に向かっては開放的ですが天井が木のあしらいになっていて落ち着きあるダイニング周りと、抜け感を上手く設計されている家だと感じました。
そんな家での暮らしについて旦那様は「暮らしの変化かぁ、一番は前の家は狭かったんで、みんなでいるのが嫌でも一人になれることがなかったんですけど、この家では一人時間ができたらソファにルー(ペットのプードル)と寝転がって映画見たり、夏はウッドデッキに出てボケーっとしてるのが好きになりましたね。なんせ家が遊べるところになったなというのもあります。」続けて奥様は「そうやね。子ども自身も自分の部屋ができて一人になれるのもそうだし、自分達の時間ができたのは嬉しかったりします。あとは、夏とかなら子どもたちはプールに入れて、大人はBBQセット出して何か焼きながらお酒を飲んだりしてます(笑)どこも行かんで良くなったので、家が一番楽しい場所になったかな。」
ちょうどお引き渡し時期から新型コロナウイルス感染症が流行していたため、時期的にも外出しにくかったのが、遊べる家で本当に良かったと振り返っておられました。
遊べる家かどうか、やっぱりそれは大切なことだなと聞いていた私も感じさせられました。
そして、いかにも家族仲が良いというエピソードも。「お風呂はみんなで入れるようになったのがすごい良い!シャワー1個やから忙しないけど(笑)」と家族みんなでこだわった1618サイズ(一般的な住宅に使われるサイズの大きめサイズ)ユニットバスでの家族時間がお気に入りだそうです。
さらに、お子さんの変化やペットを飼われているので動物たちの変化についても伺ってみました!
「庭があるから子どももルー(ペットのプードル)も走り回ってますね。賃貸の時はリビングにゲージして入れてたけど、なんせ大きいから(笑)そのせいもあって、当時は夫婦が居れる場所が2畳ぐらいしかなくてくつろげなかったよね。」と家族それぞれが居場所を見つけられたご様子。家に住む中で、自分の時間だけでなく、自分の居場所や自由な居場所があるということは大切ですね!
ひとり時間の楽しさと仲間が集う楽しさ
そして、暮らしの変化でも特にお二人の意見が揃っていたのが家事の時短とそこから生まれるひとり時間の充実についてでした。奥様は「家事は特にキッチン周りが良いです!料理がしやすくなったなと思います。まず、広さとコンロが3つ口だったり(笑)キッチンやこのダイニングテーブルのサイズを活かした収納もいっぱいできるあたり、めっちゃ良い。このダイニングテーブルは友達が家に来た時もみんなすごい!って言ってくれるので一番のお気に入りかもしれないです。このテーブルが対面であるんで、食事の後片付けも移動もしないで済むのが良いかな。」とキッチン周りの使い勝手は抜群!この家の象徴でもある家の中心に鎮座する大きな一枚板のテーブルは収納機能も兼ねているため整理整頓もしやすく、家族の居場所となっているようです。
他にも「全体的に洗濯とかの家事もやりやすくなりました。前の家で洗濯物はベランダが狭くて干しにくかったけど、今は連続で回しても干せるし、クローゼットも大きくなって量も入るし、やりやすいです。」とのことで、1Fのファミクロ、2Fの収納を上手にの使い分けされているそうです。1Fのファミリークローゼットは、主に子どもの身の回りの物と普段使い用の収納スペースにされており、2Fが季節ものやあまり使わないもの、そして寝室は奥様のものだけになっているとのこと。奥様だけの収納があるのもポイント高めな印象です!
そんな家事のお話をしていて、私が感じたこと。それは効率よく生活ができて、ひとり時間が少しでも取れるようになることは、こんなに人を笑顔にするんだなということでした。実際に奥様も「前の家は団地で、しかもあまり休みがなくて子どもたちが外にいってる時ぐらいが自分の時間でした。今は上と下で分かれてるし、家事もささっとできるようになったので、家族それぞれ別々の時間も楽しめるようになりました。それもあってか、ある程度散らかされてもイライラしなくなったかな(笑)」と心の余裕が笑顔から伝わります。
そんな奥様のひとり時間は、ソファで横になりながらドラマ見ること・昼間に誰もいない時に、音楽を大音量で流して家事をすることだそうです。さらに、「この家に来てから思うようになったんですけど、家事してる時に天気良かったりしたら気持ち良い!その、天気が良かったら空が澄んでて、あそこの山(リビングから見える景色)がよく見えてそれが綺麗なんです。」と開放感からか、周りの変化を楽しめるようにもなっているそうです。
また、ひとり時間ばかりを楽しんでいるのではなく、この家に引っ越してからは人が集うことも楽しさの一つになったそうです。
旦那様は「人が来ることがすごい多なったし、こっちも気軽に呼べるようになったのがあるかな。BBQしたり一緒にご飯食べたりしてることが増えたように思います。」奥様も「カラオケの機械買って、友達とか家族が行事ごとで集まる時はみんなでカラオケしたりしてます。カラオケしてても、窓閉めてたら音は外に漏れてないみたいで。(断熱材によって防音効果が高い!)」と家や庭をフルで活用しながら、集う楽しさを感じておられるそうです。AGING WELLのコンセプトの一つがまさに形になった暮らしだと感じました。
生活のリアルな話も聞いてみました!
そして話題は変わって、家のお手入れや掃除についても伺いました。お掃除は基本的にお掃除ロボットで基本的にはOK、たまに細かい部分の掃除機をかけるそうです。定期的な手入れでは「庭掃除とフィルター交換ですね。まあ、家が大きくなったので掃除する箇所は増えたけど、掃除しやすいです。収納がきちんとできているからそもそも散らかってないから掃除しやすいのかなと思います。あと、団地とかだと何年もの汚れだけど、この家は全部手入れできるしそれがいいなって言われてから改めて感じますね。」
ちなみにお掃除で面倒くさいことはありますか?と伺うと「面倒くさいのは、正直言うと窓拭きとシーリングファンの掃除は大変です(笑)」とのこと。実際に家を取得するということは、良いことばかりではありません。良いも悪いもあって、それらを受けれ入れて生活を楽しめるかどうかなのかなと私も感じました。
家づくりを始めた頃と工事中に感じていたこと
では、今日のインタビューの最後の質問、家づくりを経験してみての感想を聞かせていただきました。夫婦で顔を見合わせながら旦那様は「とにかく楽しかったな!色々考えて、ここをこうしたいとか、ああしたいとか楽しかったです。まあ悩んだけど、万里が色々こうしたらって感じで提案してくれたのがよかったかな。万里が同級生で、昔から家建てるなら万里に頼むって約束してて、実際にそれができたのも嬉しかったです。一緒に考えながらこれやりたいねんとか、万里もこれからの家づくりでやらしてほしいということも色々話してくれて、それ聞いてやってみよう!ってなるのも楽しかったです。基本的に俺は面白い方が好きやから、この木のキッチンとかでもそうやし、普通のメーカーのキッチンじゃなくて造作キッチンやりたいって万里から言われて、面白いやんと思ってやったんです。うん、そういうやりとり全般がやっぱ良かったなって思います。」と想いのこもった言葉をいただきました。
他にも提案についての話をさらに聞いていると「収納は俺あんま考えてなかったんですけど、万里がずっと『絶対収納足りへんなるで!』って言われて提案してもらって、実際にそれを使ってみてほんまに良かったなって思ってます。」とのことで、実は奥さんなしで打ち合わせすることも都合上多くあったそうで、そんな中でも万里さんの配慮が良い塩梅だったそうです。万里さんも「これ奥さんに聞いてる?みたいなこともあったからこっちも気にして色々話したし、それが奥さんも気にいる形でできたのが良かったです。」と話されていました。
奥様は、「なんか、家づくりって1回2回3回やってやっと思い通りになるって言うじゃないですか。でも1回目で大満足してます!野澤工務店さんにしかできへん味みたいな。野澤さんしか見てないから他は見てないけど、他の会社やったら言ってもできへんやろうなってのはやってなくてもわかります。だから、自慢できるなって思います!」と野澤工務店特有の丁寧な打ち合わせと、大工が設計しているからこそできる提案がしっかりと伝わっているようです。
さらに、工事中に不安がなかったかも伺うとご夫婦揃って不安になることが全くなかったとのこと!奥様は「どこまでできてるかなーっていう気持ちで、現場はよく見に行ってたんです。けど、何一つ不安になることはなかったです。犬の散歩しながら頑張ってくれてるなーって思ってた(笑)家づくりやってみてわかったのが、できていく過程がほんと面白いってことで、工事中で外のモルタルを塗ってた時に全面グレーになってこれもいいなとか思ったり、塗り壁は大変なんやなーとか思いました。」と家づくりに対する不安はなく、安心しているからこそ家づくりのが進む様子を日々楽しめたようです。
家づくりの話を聞けば聞くほど性能には興味が出た
また、野澤工務店の特徴でもある住宅性能関係は、話を聞いているうちに興味が出てきたとのこと。旦那様が、「色々万里と話してる時に熱交換器の説明を聞いたり、オープンハウスで何軒か見た時にめっちゃあったかくて気密とか性能がすごいんやなって思って。実際の家に入って初めて思えたかな。それで住んでみて改めてすごいなと思った。」と少しずつ体感を通して興味を深めた様子。
さらに、この家に住んでから気づいたご夫婦にとっては驚きの体験も。「だって、よその家遊びに行ったら寒いもん。団地は比べるまでもないけど、よその家行ったらこんなに温くない。足がめっちゃ冷える。扉一枚でたら寒いし。言い方アレかもしれんけど、そんな家が周りは多くて性能とかちゃんとしてもらってよかったってのが一番かも。」と友達の家を通して改めて感じることもあったそうです。確かに設計と性能が変われば体感は大きく変わるため、それを経験したからこその冒頭の言葉だったのかもしれません。
そして、おもむろに旦那様が万里さんについてもお話をしてくれました。「万里って熱心なところとか、いつでも住んでいる人のこと考えてものづくりに取り組んでいる姿とかがあって、そういうのを若い頃からずっと見てて絶大な信頼感はあるんですよ。同級生らと飲みに行っても、俺と同じように感じてる友達も多いし、人を裏切るような人じゃないのを知っているから、家づくりしててもずっと安心できてたかな。」
続けて奥様も、「そうそう。それに、この家ができて初めて家に入っていいとなった時は、今までにないぐらい感動しすぎてうるうるしてしまって(笑)と思って万里くんの方見たら万里くんも目がキラキラして見えました(笑)こっちの気持ちが伝わったのかなってそれも嬉しくて」と、家づくりはその人の人生を変える出来事だなと再確認させられる言葉でした。実際のところ万里さんの目に涙が浮かんでいたのかどうかは、万里さんにお会いした人はぜひ聞いてみてはいかがでしょうか。
最後に旦那様が引っ越してきて初日のエピソードも…「この家初めて入った時は、なんか旅行に来た気分になったし、寝て起きてここどこ?みたいな感じになったの覚えてます(笑)子どもたちは、お風呂も広いし、みんな騒ぎまくってたな。家やのにワクワクしてました。子どもは『パパありがとう!』って言ってくれて、『パパ建てたんちゃうけどなー(笑)』って言うのが日課になってました。」と素敵なお話を聞かせていただきました。
家づくりは、工務店にとっては日常かもしれません。けれど、一人ひとりのお施主様からすれば一生に一度の家づくりです。工務店は、その気持ちに寄り添わなければいけないし、自分の家だと思って全部考えて提案して建てないといけないと普段から話されている社長や万里さんの話を思い出しながら今回のインタビューを終えました。
[文・撮影]
株式会社ヒトモノコト 南和彦
この物件の詳細
家族5人とわんちゃん・猫ちゃんが暮らす35.81坪の家
リビングの真ん中にAGING WELLオリジナルの木製ダイニング&カップボードがドンと構え、隣の窓からは素敵な庭を眺められます。木や漆喰などの自然素材で仕上げた落ち着きのある外観は、自然豊かな熊取町の街並みにとてもよく馴染みます。
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