AGING WELLの棟梁を務める大工の自邸でもあり当社一棟目のモデルハウスとなる「SHOW HOME-大工が暮らす木の家」は、ただ家を見るだけのモデルハウスや完成見学会ではなく、「暮らしと一緒に家を体験してもらえるSHOW HOME」として2022年末に熊取町に誕生しました。この記事では土地探しから設計、完成公開に至るまでの出来事を少しずつご紹介していきます。
前回の記事:【MODEL COLUMN vol.03-設計編】設計の始まり
この家のテーマ
この家の建築にあたりAGING WELLの原点を振り返ることにしました。AGING WELLらしさとは何か、今まで何を大切にしながら家づくりをしてきたのかを、もう一度見つめ直すきっかけになりました。これまで社内で話し合ってきた中でよく出てきた言葉「つながり」「安心」「安全」「健康」そして「ワクワク」。『地域のつながりをつくり、安心して暮らせる街をつくる』という企業理念はこの言葉たちからできています。そしてこのSHOW HOMEにも「つながり・安心・安全・健康・ワクワク」を表現した部分があります。
リビングとは?
僕たちの設計思想の中で「AGING GARDEN」という考え方があります。それは簡単に言うと「庭もリビングの一部だよ」といった感じです。広々リビングもいいけれど、限られた予算の中で、「健康や安全」=「断熱や耐震」といった部分にもコストをかけてあげられるように、屋内リビング+屋外リビングを大きな窓でつないで一体的に使うことにより閉塞感が生まれないように工夫しています。また室内空間をコンパクトにまとめることで冷暖房効率が上がり、ランニングコスト削減にもつながります。
家族の時間を楽しむ工夫
もう一つ設計の工夫として挙げられるのは、「AGING KITCHEN」と呼ばれる木製のオリジナルキッチンです。家族みんなで家事を分担できることと、庭と一緒に使いやすいように配慮された配置計画となっています。
ダイニングとシンクカウンターを横並びに組み合わせた木製ダイニングキッチンはLDKの真ん中にドンと座っていて、この家の主役とも言える存在感です。
「友人を招きたい」という施主の想いが形になった世界に一つの家具です。
仕上木材の経年変化も楽しみのひとつで、歳を重ねるごとに風合いが変化し、まさに「育てるキッチン」と言えるでしょう。
吹抜空間の使い方
大きな吹抜にかかる階段を上がると子どもたちが勉強や読書をするスタディスペースとゲストがくつろげるフリースペースがあります。
あえて部屋としての間仕切りを設けず、1階のリビング空間とひとつながりにすることで1台の空調を全館に行きわたらせることができ冷暖房の費用も抑えられます。
他にもご覧いただきたいポイントはたくさんありますが、是非「SHOW HOME」に足を運んでいただき実際に体感してみてください。
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【MODEL COLUMN vol.05-工事編】地鎮祭~基礎工事