AGING WELLの棟梁を務める大工の自邸でもあり当社一棟目のモデルハウスとなる「SHOW HOME-大工が暮らす木の家」は、ただ家を見るだけのモデルハウスや完成見学会ではなく、「暮らしと一緒に家を体験してもらえるSHOW HOME」として2022年末に熊取町に誕生しました。この記事では、土地探しから設計、工事完成公開に至るまでの出来事を少しずつご紹介していきたいと思います。
前回の記事:【MODEL COLUMN vol.05-工事編】暮らしたい土地との出会い
上棟の日
2022年5月26日
晴天に恵まれたこの日、SHOW HOMEの棟上げが行われました。
誰しも人生の中で最大級のイベントや、ターニングポイントがいくつかあると思いますが、施主にとって家が建つその日は、結婚式や子供が産まれた日のような特別な一日になると考えています。
家づくりというものは、家族で話をしながらたくさん悩み、たくさんの時間と体力を使うものだと思います。暮らしの拠点となる土地探しや、理想の暮らしを図面に落とし込む設計、素材選び・色決めなど、悩んだ先にきっと新しい‘‘家族の暮らし‘‘が待っています。
そういった想いが詰まって創られた新居だから、それがリノベーションであっても、新築であっても、新しい暮らしが始まるターニングポイントであり人生の大きな節目と言えるのではないでしょうか。
家づくりが簡易化されがちな時代だからこそ、大切にしていきたい感覚だと考えています。
上棟の日の流れ
まずは、クレーンを使って、柱や梁などの骨組みとなる木材を現場に運び込み、組み上げていきます。
この時、現場の大工たちが声を掛け合い、協力して建物の骨組みを作り上げます。
屋根の一番高いところに取り付ける梁を「棟木(むなぎ)」と呼び、これを納めることを「棟上げ」と呼びます。
この棟木に家族が記念の手形を押したり、願い事を書いたりしました。AGING WELLでは定番の儀式になってきています。工事が進むと隠れてしまう部分ですがご家族の一生の思い出になることでしょう。
この家の施主でもある現場の大工棟梁が自ら棟木を納めました。家の骨組みが組みあがり全体の形が分かるようになりました。まさに「家が生まれる瞬間」といったところでしょうか。
この日は初代であるおじいちゃん(80歳)も駆けつけ、なんと作業まで手伝ってくれました。昔は当たり前に見ていたおじいちゃんの姿ですが、何だか懐かしく嬉しく思いました。
上棟式
上棟の日は、建物の完成に向けて最も大切な日のひとつです。無事上棟を終えると上棟式と呼ばれる祝い事が行われ、工事関係者や家族・親族・友人などが集まって、上棟を祝います。
この日もいつも助けてくれる大工の仲間が集まり賑やかに祝ってくれました。
大工工事としては始まりのタイミングですが、無事上棟を終えホッとしたそんな一日でした。