外壁塗装の大切な基本|洗浄・下塗り・中塗り・上塗りの正しい手順と注意点
こんにちは。南大阪・熊取町にある野澤工務店[AGING WELL]の大工×建築士の野澤星羽です。
外壁塗装は家を守るための大切な工事ですが、実は「手順の丁寧さ」が仕上がりと耐久性を大きく左右します。
最近も「塗装して数年で剥がれてきた」と相談を受けることがあり、施工の流れや確認ポイントについて少しお話ししようと思いました。
外壁塗装の役割|美観だけではなく家を守るために
外壁塗装は見た目を整えるだけでなく、雨・紫外線・湿気といった外からのダメージを防ぎ、家の寿命を延ばす役割があります。
特に塗膜が劣化すると、雨水が壁内部に浸入し、木材の腐食やシロアリ被害につながるリスクも。
適切な時期に正しい手順でメンテナンスすることで、後の大規模修繕を防ぐことができます。
4つの基本工程|洗浄・下塗り・中塗り・上塗り
外壁塗装には、仕様する材料によっては異なる場合はありますが、大きく分けて以下の工程があります。
ひび割れヶ所などがあれば補修の工程が追加されます。
① 高圧洗浄
外壁の汚れ、カビ、コケを落とす作業です。
これを怠ると塗料がしっかり密着せず、数年で剥がれやすくなります。洗浄後は十分な乾燥時間も必要です。
② 下塗り(プライマー・シーラー)
外壁と上塗り塗料の接着剤のような役割を果たします。
これが無いと塗料が定着しにくく、仕上がりや耐久性に大きな差が出ます。
③ 中塗り
塗膜に厚みを持たせ、保護性能を高める工程です。ここで丁寧に仕上げることで、上塗りが美しく仕上がります。
④ 上塗り
仕上げの層です。見た目の美しさだけでなく、紫外線や雨風から外壁を守る役割を担います。
手抜き工事を防ぐために|確認しておきたいポイント
「安く頼んだら下塗りがされていなかったみたい」「高圧洗浄がすごく早く終わって不安になった」など、大切な工程が十分に行われなかったケースも耳にします。
こうした工程の省略は、仕上がりや耐用年数に直結します。
業者に相談する際は、見積書に以下がきちんと記載されているか確認しましょう。
•洗浄・下塗り・中塗り・上塗りの明記
•使用する塗料の種類・メーカー・色
•工程ごとの乾燥時間の考慮
•ひび割れヶ所などを事前に確認しておく
誠実な業者は、工程を写真で記録し、お客様へ進捗報告をしてくれます。
メンテナンスで長持ち|施工後に気をつけたいこと
塗装後も、定期的な点検と小さな補修を続けることで、大規模修繕のリスクを減らせます。
雨樋の掃除や外壁の水洗い、防汚コーティングなど、日々のケアも効果的です。
最後に|安心して任せられる業者選びを
外壁塗装は頻繁に行うものではないからこそ、「丁寧に時間をかけてくれる業者」を選ぶことが大切です。
野澤工務店でも、必要な工程や使う塗料の意味をしっかりご説明しながら、納得のいく家づくりをお手伝いしています。
お住まいの外壁が気になったら、お気軽にご相談ください。
