こんにちは。AGING WELLの大工×建築士の野澤万里です。
このたび、令和7年7月1日付で株式会社野澤工務店の代表取締役に就任いたしましたことをご報告いたします。改めまして、日頃よりご支援・ご愛顧いただいている皆さまに、心より御礼申し上げます。
私がこの仕事を志したのは、大工として働いていた父の姿に憧れたことが原点です。幼いころ、現場で黙々と作業をこなしながらも、施主様や職人仲間から厚い信頼を寄せられていた父。その背中を見て育ち、自然と「大工になること」が自分の道だと感じるようになりました。
時代の流れとともに、大工の在り方は変わり、家づくりの中心であったはずの大工が、部分的な工事を担う存在へと変化していく姿を目の当たりにしました。家全体の在り方や暮らしを真剣に考え抜く大工が減っていくことに、危機感を抱かずにはいられませんでした。
野澤工務店が創業以来大切にしてきたのは、「住む人のことを真剣に考え抜くこと」と「決して手を抜かないこと」。
その姿勢を守り、引き継いでいくためには、家づくりの計画段階から深く関わる必要があると強く感じ、私は建築士として設計にも携わるようになりました。
「大工×建築士」として、設計・施工・検証を重て次へと活かす──それを繰り返し研究する日々が始まったのです。そして痛感したのは、家の性能が住む人の健康や命に直結するということです。家本来の役割は、家族を守る「器」であること。しかし性能不足の家が、時に怪我や病を招き、最悪の場合命を脅かします。
近年、私たちが暮らす南大阪でも、異常気象や自然災害の影響を感じる機会が増え、これまでの常識を見直すべき時期が来ていると感じています。これからの家づくりには、住む人の安心安全と地域の未来や地球のためになること、そして資産価値を見据えた新たな視点が求められると感じています。
これからも、南大阪の風土とともにある家づくりを通じて、「長く、心地よく住み続けられる住まい」を一棟一棟、丁寧に手がけてまいります。未来に誇れる家を残すために、大工として、建築士として、そして経営者として、これからも学び続け、精進してまいります。
新体制になった野澤工務店を今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年7月1日
株式会社野澤工務店 代表取締役 野澤万里