JOY-山並みと暮らす家|生駒市

2025.06.24

ヨーロッパ出身のご主人が発した「日本の家は寒すぎる」という言葉からスタートした家づくり。「付加断熱をしないなんてあり得ない」2023年末にヨーロッパ視察に行き、社内でも付加断熱を当たり前にしたいという想いが強まっていた中での嬉しい言葉でした。でも、どのような方法で付加断熱をするのか、コストや施工性、地球にやさしいかどうか、木繊維断熱との相性など、いろいろな方面から断熱材を調べてご提案しました。
言葉の違いで、想いが伝わらないこともあり、何度も「僕も英語を話せたなら」と思いました。それでもいつも明るく接してくださるご家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
「JOY」はご家族が家づくりを始めるときに付けてくれたテーマですが、ご家族の明るい空気感にピッタリだと思いました。お気に入りの生駒山の山並みを眺めながら、春夏秋冬笑顔の絶えない家になればという願いを込めて「JOY-山並みと暮らす家」と名付けました。

生駒市の景観に溶け込む建築を

杉板貼りと漆喰のツートンの外観

自然豊かな生駒の街並みにすっと溶け込むよう意識して設計した今回の住まいは、三角屋根が重なり合う印象的な外観が特徴です。いつもとは違い、外観のデザインから考え始めました。遠くから眺めたときに、生駒山地の山並みとうまく馴染むようなシルエットを意識して設計しました。
外壁は1階にウッドロングエコ仕上げの杉板貼り、2階は白のスイス漆喰塗りとし、そのツートンのコントラストが生駒山地に雪が積もった景色を連想させるやさしい佇まいになりました。
新築前にこの地に建っていた築40年ほどの既存住宅も、今回のデザインのヒントになりました。元の住宅がうまく街並みに溶け込んでいた姿を手本とし、その良さを新たな住まいにも引き継ぐことで、街並みをを変えすぎず、調和する家を目指しました。

自然光と景色

山並みを望むキッチン

料理作りが趣味のご主人に合わせた少し高めのカウンターキッチンを作りました。SNSで料理動画も配信されるようなので、自然光がたくさん入る明るいキッチンにしました。壁にはご家族が迷いに迷って決められたお気に入りのタイルが貼られていて素敵な空間になりました。家庭菜園で採れた新鮮な野菜や果物がが食卓に並ぶのが楽しみです!

雨の日も晴れの日も

包むようなデッキスペース

リビングとお庭の中間領域として、広めのデッキスペースを設けました。雨の日は雨除けに、夏の暑い日には日陰を作り、どんなタイミングでもお庭を愉しんでいただけるような空間に仕上がりました。山並みやお庭で遊ぶ子どもたちを眺めながらのんびりゆっくり過ごしていただけたら嬉しいです。
ご家族の記念日にお庭の樹やお花を増やしていかれるようなので、数年後に育ったお庭を見られるのが楽しみです。

HOUSE DETAIL

住宅概要 注文住宅
土地面積 262.29㎡(79.34坪)
建物面積 112.39㎡(33.99坪)
建築地 奈良県生駒市
間取り 3LDK+仕事部屋
キッチンタイプ セミオーダー木製キッチン
断熱性[UA値] 0.24W/(㎡・K)
気密性[C値] 0.03㎠/㎡