【MODEL COLUMN vol.02-設計編】建築士による現地調査・環境調査
2022.10.24
AGING WELLの棟梁を務める大工の自邸でもあり当社一棟目のモデルハウスとなる「SHOW HOME-大工が暮らす木の家」は、ただ家を見るだけのモデルハウスや完成見学会ではなく、「暮らしと一緒に家を体験してもらえるSHOW HOME」として2022年末に熊取町に誕生しました。この記事では、土地探しから設計、工事完成公開に至るまでの出来事を少しずつご紹介していきたいと思います。
前回の記事:【MODEL COLUMN vol.01-設計編】暮らしたい土地との出会い
建築士目線で見る土地
現地調査
私たち建築士がプランニングをする前に必ず行う「現地調査」
土地を購入する際、まず目が行きやすいのが土地の広さや形だったりしますが、見るポイントはそれだけではありません。ではどんなことを調べるのか簡単にご紹介していきましょう。
【土地の広さ・形状】
古い土地の場合、隣地や道路との境界にポイントが設置されていないことがほとんどで、登記測量図上の寸法と現地で測った寸法が極端に違っていたり、面積も全然違ったりします。中には測量図がない土地もあります。
あまりに違っている場合は、測量士に依頼し正確に測っていただき現況の測量図を作成していただきます。
【ライフライン】
水道が敷地内まで引き込まれ、メーターが設置されているのかを確認します。引き込まれていたとしても古い場合は、パイプ径が小さく水圧が弱いため、太い水道管に引き替えが必要になるのでこちらも必ず確認します。
また、電力を前面道路からスムーズに引き込めるのかも確認します。
【排水先】
住宅から出る排水(汚水・雨水)をどこに流せるかを確認します。
汚水は敷地内に汚水管がある場合はそちらに流します。ない場合は浄化槽を使ってきれいにした後、道路側溝等に放流します。(市町村や水利組合と協議が必要です)
雨水は敷地内に雨水管がある場合はそちらに流します。ない場合は雨水管を設置するか、道路側溝等に放流します。(市町村や水利組合と協議が必要です)
【その他】
用途地域・建蔽率・容積率・防火地域・道路幅員・埋蔵文化財包蔵地域に該当するかなど市町村にて確認します。
さあプランニング開始!!
「え!?これだけでプランするの?」と思われた方もいらっしゃるでしょうか。これくらいの情報ならグーグルマップと市役所だけでも手に入りそうですね。
その土地でしかできない暮らし方や家族のライフスタイル・街の景観・家の中の快適な温度環境・家族の健康・地球環境・日本の林業の問題・災害に対する強さ、そのすべてに気を遣いながら、土地が持っているポテンシャルを最大限引き出すのが「上手い設計」です。「上手い設計」をするにはまだまだ情報が足りなそうです。これを調べるのが「現地環境調査」です。
現地環境調査
太陽の動きや風の流れなど自然の力を最大限余すことなく利用し、なるべく電力などの資源に頼りすぎず、快適に暮らすことを目的とした設計を「パッシブ設計」と呼びます。太陽とうまく付き合い、風を味方にする窓を取りながら、隣地や道路といい具合に距離を取れる、そんな設計を目指していきます。
太陽の動きは専用のアプリを使って現地で確認します。
このアプリは「サンサベイヤー」といって、設定した日の一日の太陽の動きがカメラ越しにわかるという優れものです。真夏なのに真冬の太陽の位置が現地で見られるのです。
このデータを参考にしながら、冬の太陽光を存分に取り込んで部屋を暖める大きな窓を計画したり、夏は日差しが入らないよう、庇の長さなどを検討して日影をつくります。もちろんプランが決まれば専用のソフトを使って日照シュミレーションなども行います。
風の吹き方も気象庁がデータを出していますので、一番現場に近い観測地点のデータをあらかじめ用意して現地を見ます。たまたまですが熊取町が観測地になっています。この図は風配図といって、朝晩それぞれどちらの方向からよく風が吹くのか、月ごとに色分けされて図にされているものです。この図をもとに一つ特徴を上げると、一年を通して就寝時間では南から風が吹きやすい地域であることが分かります。
このデータを現地にあてはめて本当にそうなのかを見てみます。例えば南面に大きな建物などの障害物があれば風向きも変えられてしまうでしょうし、他の方向から吹く風が障害物に当たって向きを変えられ、敷地の方に入ってくることもあります。
隣地や道路からの視線どう遮るかも、設計する際に大きなポイントになるので、隣家の窓の位置や道路からの見え方も現地で確認します。
その他、近く街並みや子どもたちが通学路で出会う景色など、実際周辺を歩いてみたりして情報を集めます。
改めてプランニング開始!!
情報収集をしっかり行ったうえで、街並みや家族の暮らし、地球環境や安心を「デザイン」する設計が始まるのです。
考えて考えて、考え抜く日々の始まりです。
続きはこちら
【MODEL COLUMN vol.03-設計編】設計のはじまり
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